臨床工学科

現在、診療技術部臨床工学科は6名で業務に携わっており、透析室をはじめME機器の保守点検管理業務、一般病棟における人工呼吸器の対応をしています。また、2017年から新たにペースメーカー業務にも従事しております。

臨床工学科の紹介

医師以外の診療補助に従事する看護師や診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士などの各種医療技術者のことをコメディカルと呼んでいますが、臨床工学技士はそのコメディカル職種のひとつです。

臨床工学技士の業務、臨床工学技士法より一部抜粋

  • 1.「生命維持装置」とは、人の呼吸、循環または代謝の機能の一部を代替し、又は補助することが目的とされている装置をいう。
  • 2.医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作(生命維持装置の先端部の身体への接続又は身体からの除去であって政令で定めるものを含む。)及び保守点検を行う。とされていて、人工呼吸器・人工心肺装置・透析装置等、生命維持に直結する装置の操作・保守点検を担っており責任は重大です。
  • その責任を果たすため、また安全でより良い医療を提供できるよう、臨床工学科は日々自己研鑚に努めています。
資格、認定
  • 3学会合同呼吸療法認定士(1名)
  • 透析技術認定士(4名)
  • その他にも第2種電気工事士、危険物取扱者乙種第4類などの資格をもっているスタッフもいます。
    血液浄化業務

    人工透析室にHD、オンラインHDF、CHDF、腹水濾過濃縮再静注法、白血球除去療法、エンドトキシン吸着などの操作、透析関連装置や水処理装置の保守管理、透析液の清浄化、またシャント不全に対するシャント造影や経皮的血管拡張術の介助およびシャントエコーも行っております。

    透析室写真 機械室写真

    ME機器管理業務

    当院ではME機器の中央管理化を進めており、輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器などの病棟への貸し出し業務、手術室の麻酔器、院内にある除細動器(AED含む)などの保守点検業務などを行っております。

     

  • 輸液ポンプ(30台)
  • シリンジポンプ(10台)
  • 経腸栄養ポンプ(8台)
  • 生体情報モニター(11台)
  • 低圧持続吸引器(4台)
  • 人工呼吸器(4台) ※ザビーナ300、PB840、PB740
    人工呼吸器業務

    人工呼吸器回路のセットアップ、動作点検(自己診断など)、使用中点検、さらに使用前後での保守点検業務を行っており、いつでも使用可能な状態にしています。 人工呼吸器は、挿管・非挿管(マスク換気)、在宅人工呼吸療法(ASV・CPAP)、酸素療法(NHF)等が行えるよう、機器の準備をしています。

    rin-kou_img02 ザビーナ300写真 V60写真

    その他

    院内機器のアラームや故障対応を迅速に行うため、臨床工学技士が交替制で夜間・休日にも自宅待機しており、オンコール対応が出来る体制を整えております。

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