薬剤部

府中市民病院薬剤部は現在薬剤師5名で、調剤業務や製剤業務はもとより、「薬剤管理指導業務(病棟業務)」の充実を図り、患者様ひとりひとりにやさしい医療業務が行えるように日々努力をしています。

またNST(栄養サポートチーム)、褥瘡対策チーム、感染対策チーム、医療安全委員会などへ積極的に参加して、医療チームの一員として薬学的な立場からアプローチしています。

病棟業務

患者様に対してお薬の効能や内服・使用方法について説明し、コンプライアンスの向上につなげていきます。

服薬指導のメリットとして・・・
1)患者様がお薬の効能・効果・副作用を正しく理解することができる
2)患者様が疾病の治療に対して正しい知識を理解することができる
3)お薬同士の飲み合わせや食事などの影響を理解してもらうことができる
4)患者様が入院中にお薬を正しく内服することができることで退院後のコンプライアンス向上にもつながる
5)医師・看護師と臨床の現場でコミュニケーションを図ることで、適切な薬品情報を伝え、患者様に対する薬の安全性が確保できるなど
高齢者が多い当院においては、わかりやすく伝えることをモットーに日々励んでいます。

医療委員会への協力

薬剤を安全に使用することは、患者の安全を守る意味でも重要です。当院においても多種にわたる薬剤を使用しています。薬剤の有効性や副作用情報などを把握し、病院スタッフや患者に還元できるように努力しています。

NST活動

「栄養サポートチーム」と呼ばれるこのチームの一員として、栄養剤の選択・使用方法や薬剤が原因で引き起こされる食欲不振の改善など、病気の治療の基礎となる栄養状態の改善に力をそそいでいます。
主に薬剤師として専門領域での活躍が期待されますが、専門領域を超えた知識や経験も生かせるようにがんばっています。

褥瘡対策チーム

在宅や施設で発生した褥瘡の治癒に全力を注いでいます。薬剤師は薬剤やドレッシング剤の選択を中心に活動しています。NSTとコラボレーションすることで褥瘡が早く治癒するように努力しています。
褥瘡を作らないよう、他施設への教育・啓蒙にも努めています。

ちょっとしたお薬の話
●お薬を飲む時間の目安って・・・?

お薬はその特徴や対象とする病気によって、1日の中でより効果的な服用時刻があります。お薬が入っている袋(薬袋)に書かれた時間を守って、内服するようにしましょう。

時間の目安・・・
食 前・・・食事の30分くらい前
食直前・・・食事のすぐ前
食直後・・・食事のすぐ後
食 後・・・食後30分以内
食 間・・・食後2時間程度
頓 服・・・定期的に服用するのではなく、症状に応じて服用すること

●お薬はなにで飲むのがいいのかな・・・?

お薬は原則として水または白湯で服用するようにしましょう。
服用する飲み物によっては、効果が強くでてしまったり、逆に効果が弱まってしまう事があります。 特にアルコールでは絶対に服用しないで下さい。
またわからない時や困った時は、お薬をもらうとき「何で服用すればいいの?」と、薬剤師に気軽におたずね下さい。服用してはいけない飲み物についてのアドバイスをします。

●自分の判断で勝手にお薬を中止してもいいのかな・・・?

症状が軽くなってくると、自分の判断でお薬を中止しがちです。 医師に相談せずに勝手に服用を中止するのは止めましょう。

●古いお薬は飲んでもいいのかな・・・?

古いお薬は飲まないようにしましょう。 同じような症状でも違う病気のこともあります。

●他の人とのお薬のやりとりは・・・?

お薬はあなたの症状に対して処方されたものです。 症状が似ているからといって、他人にあげたりもらったりするのはいけません。

●お薬の保管方法は・・・?

お薬は直射日光、高温、湿気などに弱いものがあります。お薬は指示通り保管しましょう。坐薬など冷所保存の指示のあるものは冷蔵庫に保管しましょう。 子供にも注意して、手の届かない所に保管しましょう。

●お薬手帳について

「お薬手帳」 ・・・患者様にとっても身近なものになってきているのではないでしょうか。
今回は、『お薬手帳』に記載される内容や用い方などについてはご紹介しています。
『お薬手帳』は、飲み合わせのチェックなど医療従事者(医師・薬剤師など)にとっても大変役立つもので、患者様ご自身が積極的に利用して頂くことによって、ご自分自身やご家族の健康手帳としても活用していただけると思います。

●『お薬手帳』とは・・・

処方されたお薬の名前や飲む量、回数などの記録(薬歴)を残すための手帳です。
何月何日
どこの医療機関から
何のお薬が
どのような服用量と服用方法で
このような副作用が出た
などを記入します。

●『お薬手帳』でわかること・・・

お薬をどのように服用するかだけでなく、お薬の飲み合わせや副作用のチェックなど医師・薬剤師にとっても大変役立ちます。

●『お薬手帳』で大切なことは・・・

まずは・・・いろいろな医療機関にかかってもお薬手帳は、「1人1冊」が原則です。
これは、何冊も持っていると飲み合わせなどのチェックがしにくくなるからです。

府中市民病院の薬剤師として、正確かつ迅速、そして笑顔を忘れず患者さんのQOL(生活の質)向上のため努めていきます。

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